ぼんさいメモ

読書と英語学習、そのほかいろいろ

「ゆっくり読む」の意味を知る

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少しだけ読んでいた平野啓一郎さんの『本の読み方』、本腰を入れて読み始めました。まだ最初の方しか読んでいませんが、耳が痛いです。

 

私たちは、数十年前に比べて、はるかに容易に、はるかに多くの本を入手できるようになった。しかし、そのおかげで、私たちはかつての人間よりも知的な生活を送っていると言うことができるだろうか? どうも、そうでもなさそうである。

(『本の読み方』P. 31より)

 

本を闇雲にたくさん読むのではなく、厳選した本を、著者の意図を読み取りながらゆっくり読み、それについて自分の考えをめぐらせていく、というのが本書で提唱する「スローリーディング」なのだと思います。

 

本書にも書かれていますが、スローリーディングができるようになると、会議や資格試験など、読書以外の場所でも応用できるそうです。本を読むことは好きで、水を飲むのと同じ感覚で抵抗なくできるけれど、本書で言うような「深く読む」ことはできていないと思います。本書を通して読み方を学び、もう少し相手に寄り添いながら対話できるようになれたら、と思っています。