ぼんさいメモ

読書と英語学習、そのほかいろいろ

旅のおわりに

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ずいぶんと久しぶりになってしまいました。いろいろ大変だったので、書くことに気が回らなくて。

 

本日付で会社を退職しました。最終出社は2週間前に終えていて、7月後半の2週間は有休消化という名の心の療養に使いました。あ、あと、2回目のワクチン接種もこの期間に終えることができました。

 

振り返ってみると、勤めていた会社は現在の日本社会の悪いところを寄せ集めたようなところだったと感じています。たとえば……

 

  • 言葉の意味を自分に都合よく変えてしまう(たとえば、取引先から入ったクレームを「いいタイミングでフィードバックをもらった」とか)
  • 絶対にあやまらない。自分に非があることを認めない(たとえば、自分の立場が不利になると、論点をずらしながら話を長引かせ、相手の弱みや同情を引き出したところで「お互いさまですよね」と言って話を打ち切ってしまう)
  • 企画、事業開発は男性だけでやり、実行に必要な事務作業は女性だけにやらせる
  • 社長の言うことをなんでも聞く社員の話は聞いても、意見や提案をする社員の意見は無視する。もしくは「あなたはやる気がない」と言い放つ
  • 取引先の要望をまったく交渉することなく受け入れ、皺寄せは実作業担当者に押し付ける(文句を言ったら逆ギレされる)

 

とか。一応、社長以下、私以外の人は「自分たちはイケてるスタートアップだ」と思っていたようなのですが、実際のところは昭和もびっくりな古い体質の会社でした。

 

自分でもこんなに長くいるとは思っていなかったのですが、長くいられたのは忍耐強かったというより、コロナ禍で在宅勤務になったので自分のペースで仕事を進められること、そして、ほかの人たちと顔を合わせることが激減したからだと思います。

 

少し前まで、コロナ禍が落ち着くまでここで働きつつ、次の道を探そうと思っていたのですが、ほかの人が「やらないほうがいい」と言っていた仕事を「売上のためだから」という理由で社長から押し付けられ、それがきっかけで眠れなくなったのが退職を決めたきっかけです。わたし自身、その仕事をやるのはリスクが大きすぎると言ったのですが、まったく聞いてもらえないどころか、「まだ心療内科とか行ってないですよね」と言われましてね。「それって、どう考えても『病院に行ってないなら仕事して』っていう意味だよねぇ」と思い、本格的に体調を崩してしまう前になんとかしなければ、と思ったのでした。

 

これまで何度も転職を試みたものの、まったくうまくいかなかったので不安はありましたが、今回は幸運なことに次の仕事が見つかり、無事、体を壊す前に辞めることができました。とはいえ、最後の1か月はまったく集中できず、ちょっとでも仕事を頑張り

ってしまうと夕方に体が重くなって動けなくなっていたので、病院に行っていたらたぶんそれなりの診断はついたのかも、という気もします。2週間の休みと、ワクチンの副反応に伴う強制的な休み(発熱で丸1日寝ていました)のおかげで、今は回復しています。

 

かねてよりいつやめてもいいように準備していたので、引き継ぎはものすごくスムーズでした……。さらに言えば、残っていた有給はきれいに使い切り、ワクチン接種も終えることができたのでした。自分でも不思議なくらい、すーっ、すーっと物事が決まっていきました。

 

どんな会社に行っても何かしらはあると思うので、来週から向かう次の勤務先も何かあるとは思いますが、せめてもう少し心おだやかに仕事ができるところだったらいいなぁ、と思っています。