ぼんさいメモ

読書と英語学習、そのほかいろいろ

まとまらない仕事のはなし

先日、久しぶりに出社して来期の方針に関する説明を聞く機会がありました。説明を聞いている間、言ってることはわかるんだけどなんか腑に落ちない感覚があったので、頭の片隅でずっとその理由を考えていました。

 

今日、夕方に散歩しながらふと、「あぁ、かっこいいスローガンとか、それっぽいキーワードを並べてノリノリでプレゼンしていたけれど、具体的に今期とどう変えたいのか、踏み込んだ話が何もなかったからだ」と気づきまして。そうだそうだ、と慌ててコートのポケットから「すぐログ」を取り出してメモしました。

 

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いつ・どこででもさっとメモできる、ダイゴーさんの「すぐログ」

振り返ってみると、会社の方針が発表されるたび、それっぽいキーワードを連呼してなんかすごいことを言っている雰囲気を出したり、関わり始める前から「相手は敵」とみなして血気盛んな雰囲気を作り出すことが多かったです。それでうまくいけばいいのですが、うまくいかないことがほとんどなのです。

 

でも、それは無理もないことだと思います。キーワードだけ連呼されても「うーん、言いたいことはわかるけど」と戸惑うだけだし、キーワードの意味をどうにでも解釈できてしまうから、個人的な夢を無理やり「会社のためになるから」と言い張って無理やりねじこんでしまうこともまかり通ってしまいます。そして、見ず知らずの相手から「お前のここがダメだから、オレ/わたしが変えてやる」なんていう態度で挑まれたら、誰だって戸惑うし、腹も立つし、協力する気にもなりません。

 

そんなこともあり、せっかく仕事を依頼されても次につながらなかったり、物事を進めるための調整がうまくいかず、案件を進めるために予想以上に時間を費やしてへとへとになっています。こういう失敗を何度もしているから、そろそろ気づいてもいいのではないかと思うのですが、まだ難しいみたいです。

 

今の会社は困った出来事に事欠かないので、あれこれと考え続けることが多いです。これまでは考えすぎて感情をコントロールできなくなったり、手帳にわーっと書いたりしていたのですが、うまくまとまらなくても、感じ取ったことをどう受け止めていくかを少し引いた目で振り返ることができるかもしれない、とようやく思えたので、少しずつ書いてみようと思います。なんとなくですけど、頭の中には答えはもう出ていて、でも、それをうまく言葉にできない感じがしています。

 

そうそう、上で触れた「すぐログ」は、ステーショナリーディレクターの土橋正さんが企画した鉛筆つきの小さなメモ帳です。普段は小さいロルバーン手帳(Mサイズ)を愛用しているのですが、移動中に浮かんだ言葉をメモするにはちょっと不便、という小さなストレスを抱えていました。「すぐログ」だとすぐ取り出せて、しかも鉛筆がついているから気兼ねなく書けます。鉛筆の軸が細いので書きにくいかも、とも思いましたが、かえって普段なじみのない細さだからこそ、指先に神経が集中して、書いたことを脳により深く印象付けられているような気がします(気分だけかも)。

 

shop.daigo.co.jp

 

「すぐログ」を販売している店舗をあまりみかけないのが残念なところです。