印象に残った本(2022年)
去年のおおみそかにブログを書いているので1年ぶりの投稿です。もう少し書こうと思いつつ、でも、何を書けばいいんだろう……と思っていたら今日でした、という感じです。
今年はそれほどたくさん読んだわけではないですが、折々に出合っていました。一年の終わりに書き留めておこうと思います。
『ひとふでがき365×10×1』(minaco sakamoto著 / 烽火書房)
一筆書きのイラストを10年描き続けた記録をまとめた本。6月に京都の大垣書店堀川新文化ビルヂング店で購入しました。1年間をまとめた本はよく見かけるけれど、10年間は見たことがなかったので。背表紙を見るたび、わたしも頑張ろうと背筋が伸びる本です。
『デリカシー体操』(ヨシタケシンスケ著 / グラフィック社)
ヨシタケさんがかつて自費出版で出したイラスト集を復刻した本。秋ごろに東京堂書店で購入しています。たまにパラパラ眺めてひと息ついています。
『帰ってきた日々ごはん11』(高山なおみ著 / アノニマスタジオ)
高山さんのお母さんの看病の記録を綴った日記。読みながら、祖父を亡くしたときのことを思い出しました。
『日々ごはん』シリーズはこれまで読んだことがなく、いきなり11巻から読むのも気が引けたけれど、日記だったので途中から読んでも大丈夫でした。
振り返ってみると、今年はあまり文章がぎゅっと詰まった本は読めなかった気がします。実際、買っても積んでばかりで、最近は購入を控えることが多いですし。
たぶん、仕事で精神的に参ってしまうことが多かったからだろうなぁと思いますが、そういうときもありますよね、きっと。
来年も自分のペースで本を読んでいこうと思います。
1年の終わりに
前回書いたのは7月、4年半くらい勤めた会社を辞めたことでした。それから数カ月、そのときにはまったく想像もしなかった出来事が続き、無事に2021年の大晦日を迎えています。
8月から勤めた会社は仕事への向き合い方、進め方がまったく合わないところで、心身共に弱りきってしまいました。幸い、1カ月間の派遣契約だったので追い詰められる前に退職できたものの、一時は前の会社を辞めたことを後悔したほどです。
でも、このつらい1カ月がいまの仕事のきっかけに運よくつながっていました。
自分に向いている仕事に気づいたこと、結果はどうあれ、これからは未来を少しでも良くするために自分を使いたいと思った矢先に見つけたのが今の会社です。
いろんな奇跡が積み重なった結果、心穏やかに仕事に打ち込める環境に身を置くことができていることをありがたく思います。
とはいえ、約5年間つらい環境に身を置いていたダメージはそれなりに体に残っています。来年はもう少し自分の体調を気遣いながら努力を重ねていきたいです。
ブログはもう少し頻繁に書こうかなぁと思っています。最初は本のことを書くつもりで始めたブログですが、たぶん勉強のことになると思います。夏の大変だった時期に勉強が好きなことに気づいたので。どんなふうになるかまったく想像できないけれど、映えとは無縁の地味な記録を残していけたらいいなと思っています。
では、よいお年を。
旅のおわりに
ずいぶんと久しぶりになってしまいました。いろいろ大変だったので、書くことに気が回らなくて。
本日付で会社を退職しました。最終出社は2週間前に終えていて、7月後半の2週間は有休消化という名の心の療養に使いました。あ、あと、2回目のワクチン接種もこの期間に終えることができました。
振り返ってみると、勤めていた会社は現在の日本社会の悪いところを寄せ集めたようなところだったと感じています。たとえば……
- 言葉の意味を自分に都合よく変えてしまう(たとえば、取引先から入ったクレームを「いいタイミングでフィードバックをもらった」とか)
- 絶対にあやまらない。自分に非があることを認めない(たとえば、自分の立場が不利になると、論点をずらしながら話を長引かせ、相手の弱みや同情を引き出したところで「お互いさまですよね」と言って話を打ち切ってしまう)
- 企画、事業開発は男性だけでやり、実行に必要な事務作業は女性だけにやらせる
- 社長の言うことをなんでも聞く社員の話は聞いても、意見や提案をする社員の意見は無視する。もしくは「あなたはやる気がない」と言い放つ
- 取引先の要望をまったく交渉することなく受け入れ、皺寄せは実作業担当者に押し付ける(文句を言ったら逆ギレされる)
とか。一応、社長以下、私以外の人は「自分たちはイケてるスタートアップだ」と思っていたようなのですが、実際のところは昭和もびっくりな古い体質の会社でした。
自分でもこんなに長くいるとは思っていなかったのですが、長くいられたのは忍耐強かったというより、コロナ禍で在宅勤務になったので自分のペースで仕事を進められること、そして、ほかの人たちと顔を合わせることが激減したからだと思います。
少し前まで、コロナ禍が落ち着くまでここで働きつつ、次の道を探そうと思っていたのですが、ほかの人が「やらないほうがいい」と言っていた仕事を「売上のためだから」という理由で社長から押し付けられ、それがきっかけで眠れなくなったのが退職を決めたきっかけです。わたし自身、その仕事をやるのはリスクが大きすぎると言ったのですが、まったく聞いてもらえないどころか、「まだ心療内科とか行ってないですよね」と言われましてね。「それって、どう考えても『病院に行ってないなら仕事して』っていう意味だよねぇ」と思い、本格的に体調を崩してしまう前になんとかしなければ、と思ったのでした。
これまで何度も転職を試みたものの、まったくうまくいかなかったので不安はありましたが、今回は幸運なことに次の仕事が見つかり、無事、体を壊す前に辞めることができました。とはいえ、最後の1か月はまったく集中できず、ちょっとでも仕事を頑張り
ってしまうと夕方に体が重くなって動けなくなっていたので、病院に行っていたらたぶんそれなりの診断はついたのかも、という気もします。2週間の休みと、ワクチンの副反応に伴う強制的な休み(発熱で丸1日寝ていました)のおかげで、今は回復しています。
かねてよりいつやめてもいいように準備していたので、引き継ぎはものすごくスムーズでした……。さらに言えば、残っていた有給はきれいに使い切り、ワクチン接種も終えることができたのでした。自分でも不思議なくらい、すーっ、すーっと物事が決まっていきました。
どんな会社に行っても何かしらはあると思うので、来週から向かう次の勤務先も何かあるとは思いますが、せめてもう少し心おだやかに仕事ができるところだったらいいなぁ、と思っています。
テストを終えてから読んだ本
しばらく本を読まない生活を過ごしていると、読まないことに慣れてしまうようです。先週の前半は時間があっても「読む」ところまでいかず、後半になってようやく読めるようになってきました。とはいえ、腰を据えてじっくり、というのはまだ難しくて、気楽に読めるものがほとんどだったのですが。
読んだのは大きい冊子で、小さいサイズのはまだちょびっとだけです。「恥ずかしい」というのは、見栄えしない(インスタ映えしない)という意味ではなく、あまりにも個人的な料理だからまじまじと見られると照れくさいなぁ、みたいな料理です(伝わるだろうか……)。家族を思って作るやさしいごはん、と言えばいいのか。
きゅうりが大好きなので、表紙写真のきゅうりトーストは一度自分でも作ってみたいと思うのですが、いつも塩揉みして丸ごとがぶり、と食べてしまうので、実際に作るのはいつになるやら……という感じです。
引き続き料理の本です。実は、テスト勉強中に健康診断の結果がかえってきて、大いに反省したのです(血液検査がえらいことになってた)。仕事で精神的に大変だった時期もたびたびあって、スーパーに行くとふらふらとお惣菜を買ってしまう、なんていうこともしょっちゅうだったし、食材もいつも似たようなものばかり買っていましたし。テストが終わったら、生活を立て直そうと思っていたので、自然と読むものも料理のものに吸い寄せられます。
本書には毎日の食事をどうやって切り抜けるか、というヒントが詰まっていました。ナンプラー、使いこなせる気がしなかったので敬遠していたのですが、一度買ってみようかなぁ。
半藤一利さんの本を一度も読んだことがなかったので、まずは中高生向けのものからと思って手に取った本です。気軽に読み進められるかと思いきや、5分に1回ぐらいため息をつく、重たい読書でした。
読みながら、戦前と今の状況って似ていて怖いと思っていたのですが、実際、本書の最後のほうに「現在の世界情勢は1930年代の状況と似ていて、とても心配している」とあり、やっぱりそうなのかと暗い気持ちになりました。ニュースを見聞きすることがだんだんつらくなっていますが、あきらめずに、これ以上分断が進まないように、できる範囲で努力しないと、と思う今日このごろです。
テストが終わって
TOEIC、無事に終わりました。主に体調面で大変なことはありましたが、どうにか終わってほっとしています。
いま、テストは午前と午後の2回に分けて実施されています。私は午後受験だったので、午前中は自宅で復習し、お昼を食べてから会場に向かいました。今回は歩いて行ける会場だったのがラッキーでした。
とはいえ、すべてが順調に進んだわけもなく。
午前中、問題音声を聞き始めたとたん外で子どもたちが楽しそうに遊び始め、「いやいや、子どもたちの声で集中力を途切れさせちゃいかん」と妙に頑張ってしまったのがいけなかったのか、頭が痛くなってしまったので途中で聞くのをやめ、しばらく横になっていました。
15分くらい休んだら落ち着いたので、今度は負担のない文法や単語、苦手な問題文を読み直すことにしました。こちらは大丈夫でしたが、やっぱりふわふわしていたので、お昼は温かいものを食べて落ち着こうと、お昼はレトルトの味噌煮込みうどんにしました。おいしかったけれど、うどんつゆを洋服に飛ばして着替えることになり(自宅でよかった!)。
少し早めに家を出て歩き始めてほどなく、なんとなく体に力が入らない感覚がしてきたので、遠回りをして緑が多い道を選んで深呼吸しながら会場に向かいました。会場が見えてきたら普段の調子に戻ったのでほっとしたのを覚えています。
試験が始まり、前半は順調に問題を解いていたのですが、後半の山場(Part 3 の会話文問題)に入ったとたん、唐突に心拍数が上がるわ、鉛筆を持つ右手が震えるわ、左手は少し紫色に変色しているわで、自分自身でもよくわからない状態になっていました。
もともとこもった音声を聞き取るのが苦手なのですが、スピーカーの影響でよりいっそう音がこもっていた(クリアーに聞こえない)ので、最初からかなり緊張していたところ、長文の聞き取りになって緊張がピークになったんだと思います。困ったなぁと思いつつ、リーディングまでの辛抱だからと自分に言い聞かせて問題を解きました。解いているうちに落ち着いたのでよかったです(解けたかどうかは別ですが……)。ほっとしすぎたせいか、終わったあと涙が出てきました。
リーディングは時間配分を勘違いして焦ったときもあったけれど、淡々と解いて、淡々と終えました。終わって、会場を出てしばらく歩いているうちに、どうやらこれは思いのほかぐったりしていることに気づき、帰りは無理せずゆっくり歩いて帰りました。
帰る道すがら、体のことを考えるともう受験は無理かなぁと考えていました。脳みその疲れはそれほどでもなかったのですが、全身の消耗っぷりが激しく、一晩たっても復調していないので、よい結果が出ても、そうでなくても最後にしようと思いました。大袈裟ですけど、テストの点数より命がだいじ……。
この1週間は読書もフランス語学習もしなかったので、しばらくはのんびりすごして体力を回復させるつもりです。
会場に持っていったものたち。筆記用具に腕時計、身分証などなど。赤字のメモは、正方形の紙に書いたなかなか覚えられない単語たちで、お守りがわりに持っていきました(テストには出なかった)。
本を読まない日々
ぼんやりしている間に連休が終わりました。いつもなら本をひたすら読むのですが、今年はまったく読む気になれず、ほぼ1日TOEICの勉強をしているか、mizutamaさんのインスタライブ(アーカイブ)を早回しで見るかのどちらかだったような気がします。
TOEICのことで頭がいっぱいになっているとはいえ、まったく本を読まないことはたぶん初めてで、よっぽど余裕がないのか、それとも世の中のどんよりにひっぱられているのか、よくわかりません(どっちも、のような気がします)。
英語力を上げるなら声に出さないと、とあちこちで言われていることもあり、毎日音読やリピーティングをしていたら、あっという間にのどを痛めてしまいました。普段、あまり声を出さないから弱ってるのかなぁと思いつつ、でも、このご時世にのどが痛いのは怖いし、気分も落ち着かないので、音読はやめてディクテーション(英文の書き取り)をすることにしました。時間はかかるけれど、私の場合、ディクテーションのほうがわからないところに気づきやすいようです。
リーティングは、書いてないことを想像で補ってしまうクセをなんとかしないとなぁ、という感じです。想像で補ってしまうのは英文を読めていないからなので、読めるように頑張るしかないのですが、今回のテストまでにできるようになるかどうかはかなりあやしいです。こちらも一つずつ間違えたところを振り返って、軌道修正していかなければいけないので。リーディングのスコアを上げるのは時間がかかると聞いたことがありますが、それはこういう理由かもしれないなぁ、と思っています。
連休中、地元の本屋さんに行ったものの、買いたいものがなかったので何も買わなかったのも例年にないことでした。やっぱり元気がないのかもしれません。とはいえ、あまり深く考えずに、テストが終わるまでこのままでいこうと思っています。
連休中に両親のワクチン接種予約を済ませました。朝から待機していたのになかなかつながらず、つながっても途中でエラーになってしまい途方に暮れたのですが、晩ごはんどき(19時ごろ)に思い立ってアクセスしたらあっさり繋がって、さくさく進んで予約できてしまいました。今までの苦労はいったい……。
それはさておき、晩ごはんはみんなで食べるから、サイトにアクセスする人が少なかったのかもしれません。いつになるかわからないけれど、自分の予約をするときに役立てようと思っています。
そうそう、今日は本を読みました。読もうと思えば読めるみたいです。ほっ。